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2010年09月04日

ヤゴの抜け殻調べ

いつもの通勤途中にある田んぼでヤゴの抜け殻を見つけ、持って帰りました。フィルムの空きケースに入れておいたのですが、トンボの入門書を読んだ結果、ウスバキトンボのヤゴとわかりました。

ヤゴの抜け殻調べ

NIKON D300 + AF-S MICRO NIKKOR 105mm 1:2.8G ED (マクロレンズ)
ヤゴの抜け殻調べ

特徴は、
1.背棘(はいきょく)が無い(ように見える)。
2.側棘(そっきょく)が長く鋭い。
3.翅芽(しが)に濃い色の斑紋。
あとは、大きさ2.5cmほど、田んぼという場所、などから間違いないと思います。

背棘(はいきょく)というのは背中に見えるはずの筋、これがありません。側棘というのはお尻の先端近くのとがったものです。
翅芽(しが)というのは羽根が入っている部分です。

もう一度田んぼに行って、またヤゴの抜け殻があるか探してみました。今度はすぐ見つかりました。

ヤゴの抜け殻調べ

ヤゴの抜け殻調べ

ヤゴの抜け殻調べ
手で採ってブロックにおいてみると、同じものでした。

ヤゴの抜け殻調べ
30m+20m位の辺に沿って歩くと5つくらいすぐ見つかりました。

後はトンボの姿です。でもトンボが飛んでいません。近くの田んぼにも行ってみましたが、いません。時間が悪いのでしょうか?午後4時近くになっています。引き上げよと最初の田んぼに戻ると、数匹飛んでいます。頑張って狙ってみました。

ヤゴの抜け殻調べ
数が少ないので、難しいです。これでは良くわからないので、トリミングしてみました。

ヤゴの抜け殻調べ
頭がでっかくて、後ろの羽が大きいなど、ウスバキトンボの特徴はわかります。

わたしが読んだ本によると、ヤゴの特定はとても難しいそうです。でもこれはウスバキトンボのヤゴの抜け殻でいいのではないかと思います。

【参考文献】
1.「トンボ入門」 新井 裕  どうぶつ社2008年第2刷
2.「トンボ王国へようこそ」 杉村光俊・一井弘行  岩波ジュニア新書178 1990年第1冊 (絶版)

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Posted by Sorin at 18:18│Comments(14)写真/生き物
この記事へのコメント
「ウスバキトンボのヤゴ」うゥむ名前を読むだけでも難しいですねえ。
あの空を飛ぶスマートな姿のトンボの残骸が、
こんなにグロテスク・・・
だとは知りませんでした。
Posted by jijii at 2010年09月05日 10:21
>jijiiさん、こんにちは。
ウスバキトンボは薄羽黄とんぼと書きます。
ヤゴはグロテスクですかねえ。わたしは愛嬌のある顔と思うんですが。
まあ、トンボを見ても気持ち悪いという人もいるでしょうから、
まあ、ご勘弁ください。
Posted by Kiyo at 2010年09月05日 11:30
田圃ではヤゴの抜け殻がたくさん見つけられるもの
なんですね。

ヤゴは正面からみるとかなり厳しい顔をしていて
トンボの顔(口)からして想像はできますが・・

トンボに稲穂の黄色みを帯びてきた写真を見ていると
確実に季節は秋に向かってすすんでいますね。

現実の気温は猛暑のようですが 後少しで美味しい
秋の実りの季節。
Posted by 鰊曇り at 2010年09月05日 16:13
貴重な抜け殻ですね。
ウスバキトンボは見たこと無いです。
強そうですね。
お米も“実る程 ~ ”の状態ですね。
今年の出来はどうでしょう、楽しみです~
Posted by サンダーソニアM at 2010年09月05日 18:34
>鰊曇りさん、こんばんは。
はい、ヤゴの実物はとても獰猛で、下あごが数倍も前に出て
獲物を捕らえるそうです。
そういう写真は普通の方は、きっとショックだろうと思います。
わたしは、すごいなあと思うほうなんですが・・・
トンボの口も良く見ると、怖いかもしれません。
チョウも嫌いな人もいますし、
なじみの薄いものは嫌いかもしれません。
でもまあ、人のことを気にしても仕方ありませんから、
わたしの好きなことをやっていきます。はい。
Posted by Kiyo at 2010年09月05日 19:27
>サンダーソニアMさん、こんばんは。
怖くはなかったですか?
ヤゴの抜け殻はどこにでもたくさんありますから、
貴重でもなんでもありません。
蝉の抜け殻と同じですよ。
ウスバキトンボ、北海道にはいませんか?
こちらではごく普通のトンボなんですけどねえ。
今年は暑かったし、台風も来なかったので、
お米の作柄はいいんじゃないでしょうか。
Posted by Kiyo at 2010年09月05日 19:31
1,2枚目の写真,ちゃんと背景にも気を遣っておられるのがよく分かります.光もまんべんなく当たってるし.
専用のバック?模造紙?
Posted by Ritchie at 2010年09月06日 04:55
>Ritchieさん、おはようございます。
これは、1枚30円くらいの画用紙を下に敷いているだけです。
照明は机の上のスタンドと、その上の蛍光灯を両方つけています。
部屋の照明はすぐ近くに別にあるので、かなり明るくなっています。
Posted by Kiyo at 2010年09月06日 06:27
抜け殻なのに目がちゃんとレンズみたいです。おもしろい!
Posted by kuronekokotoshan at 2010年09月08日 11:17
>ことしゃん、こんばんは。
目のところは薄い膜のようになっています。
トンボの複眼は、こんなヤゴの時代からすでに大きいのですね。
Posted by Kiyo at 2010年09月08日 19:48
「ウスバキトンボ」は頭がでっかい、後ろの羽が大きい、なのですね。
自分の写真にもウスバキトンボがいるかどうかと思い、調べましたが、良く分かりませんでした。

長崎県でミヤマアカネが絶滅危惧種に指定された、という記事を読みました。
その記事を自分のブログでアップしたのですが、同時にKiyoさんのこの記事も自分のブログ内で使わせていただきました。
事後報告ですみません。
Posted by Layla at 2010年09月10日 00:42
>Laylaさん、おはようございます。
ある県で、絶滅危惧種になったものが、他の県に多数いるというのは、
よくあることだと思います。
ミヤマアカネは全国的に激減している、という記事は本でも見ました。
ベッコウトンボというのが、ミヤマアカネに感じは似ていますが、
これは全国的に激減しているそうです。
トンボもチョウも種類がたくさんいるので、名前を調べるのもとても
面白く楽しいです。
Posted by Kiyo at 2010年09月10日 07:21
お返事をありがとうございました。
絶滅危惧種というのはそういう場合もあるのですね。
他の場所にいればいい、というものでもないでしょうから、
長崎県の保護活動が上手くゆくといいと思います。

ミヤマアカネは全国的に激減ですか。
特徴のあるきれいなトンボですので、どうにか
保護したいものですね。
Kiyoさんは本当に研究熱心ですね。
Posted by Layla at 2010年09月10日 23:45
>Laylaさん、おはようございます。
長崎新聞の記事を読みました。あの地区は周りを山に囲まれた田んぼのある地区なので、ミヤマアカネに適しているのでしょう。
トンボの保護は大変難しいようです。というのもトンボの種類により、適した環境というのあるので、いろいろな種類の場所がないと、たくさんの種類のトンボはいないそうです。
田んぼでも冬でも水の枯れない田んぼでないと、卵が死んでしまったり、
湿地や池でも適当な水草がないと卵が産めなかったり。
長崎県ではミヤマアカネがあの地区のみにいるというのは、条件が適しているのでしょう。そのうち条件が変われば、いなくなる可能性は高いと思います。
でもトンボは羽がありますから、適当な場所を探して移動するのではと思います。
これから日本が温暖化で通年で気温が高くなると、昆虫の分布がずれるのかも知れませんね。南方系のものが少しずつ北でも見られるようになるとか。このことはすでに野鳥でもチョウでも言われています。
ということで、わたしは県レベルのレッドブックデーターと言うのは、あまり深刻に考えていません。
Posted by Kiyo at 2010年09月11日 08:07
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