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写真・芸術  |札幌市中央区

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2008年08月09日

水滴レンズ

朝庭に出てみると、あちこちに水滴が付いています。夕方すごい夕立があった後、夜間にまたすこし降ったようです。
そしてイヌマキの葉っぱにこういう水滴を見つけました。

水滴レンズ

D300 + AF-S MICRO NIKKOR 105mm 1:2.8G ED (マクロレンズ)
手持ちでもう少し大きく撮ろうと近づきますが、手ブレしてピントがなかなか合いません。おまけに上の部分と下の部分を同時にピントを合わせようとしていたので、どうにも決まりません。

水滴レンズ

それでふと思い出しました。D300にはライブビューモードというのが付いたのでした。その三脚モードにすれば、拡大して見ながらピントが合わせられるのです。ということでおっとりがたなで三脚を取り出し、ライブビューモードにしました。

水滴レンズ
画面を拡大してピントを合わせてシャッターを切りました。3インチの画面で部分的に拡大してピントを合わせられるので、とても便利です。マクロ撮影には相当な武器になりそうです。画面のうちどこを拡大しているかも、画面の中に表示されます。画面を見ながらレンズのピントリングをまわしてピントを合わせます。絞りはF16、シャッター速度1/30秒。ISO400。
水滴レンズ
上の写真のレンズの部分を拡大(トリミング)したものです。大きさ6mmほどのレンズの中を覗いています。超広角レンズになっています。像は正立です。レンズの下のほうに青い色があるので何かなあと思ったら私の頭の上の青空が写っていたものでした。

現像をしながら写真を見ていましたが、もっと他の覗き方をすれば見え方が変わるのではと思い、覗き込む位置を変えてみようと、もう一度庭に出てみましたが、太陽が出て温度が上がり水分が蒸発したのか、先ほどとレンズの形が変わってしまっていました。下半分が変形し、近くの葉っぱが写りこんでいます。
水滴レンズ

今回はたまたまですが、ライブビューの三脚モードを試してみることが出来ました。かなり使えます。
それにしても水滴レンズは面白いです。ほんの十分くらいで見え方がころっとかわります。それとライブビューで見ていると画面が微妙に揺れています。風の影響です。水滴の直径が6mmでした(メジャーで計測)ので1ミリか2ミリほど揺れていたことになります。三脚に据えてこの位の被写体の揺れですから、手持ちでは体の揺れが加わって、とてもAFでピントの合う条件ではありませんでした。少なくとも三脚は必要でした。
マクロ撮影は面白いです。そしてどんどんもっともっと大きく撮りたいという欲求が出てきます。しかしこれ以上大きく撮るにはどうしたらいいんでしょうね。でもあまり使い道はないかも。

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Posted by Sorin at 10:49│Comments(16)写真/雑感
この記事へのコメント
おお!これぞ水滴撮影技術の真髄!!
しばし我を忘れて・・・見とれていました。

イヌマキの葉っぱがクルットまん丸くリンクを作って
水滴を弄んでいたんですねえ。

何だか不思議の世界に引きずり込まれて言葉を忘れていました。
Posted by jijii at 2008年08月09日 12:02
>jijiiさん、こんにちは。
丸い水滴なら見える画像は上下さかさまのような気がしますが、このレンズはどういうわけか正立でした。
レンズがどういう形になっているのか、もしかしたら2重になっているのか、横からも見えないし、前からも眼鏡をはずして目を近づけても理解できません。
ただくるっろ丸まった穴に貯まった水滴をレンズに見立てて、覗いただけです。
後ろにはボタンの茎が有りこれ以上下がれず、レンズ先端に葉っぱがあり2センチくらいの隙間というぎりぎりのところでした。
これらの写真では大きさが実感できないかもしれませんが、5円玉の穴を覗いていると思ってもらえば大体間違いは無いかなと思います。もう少し大きいかな?
Posted by Kiyo at 2008年08月09日 18:31
さすがに天然のレンズは面白いですね.
Posted by Ritchie at 2008年08月10日 07:20
>Ritchieさん、こんにちは。
水滴は今までにたくさん撮りましたが、こういう風な水滴レンズは
初めての経験でした。なかなか面白いものです。
Posted by Kiyo at 2008年08月10日 17:20
(*゜.゜)ホ・(*゜。゜)ホーーッ!!  

自然の作り出すものは素晴らしい!!

それを撮るKiyoさんも素晴らしいですぅ!!

こちらは雷が鳴るものの、雨が降らず蒸し暑い日を過ごしてます
Posted by Lavender713 at 2008年08月11日 22:51
>Lavenderさん、おはようございます。
被写体はそこらじゅうにあるはずなんですが、なかなか見つかりません。
もし見つかっても、どう撮るか?
この水滴レンズは、最初は手持ちで撮っていましたが、どうしても狙いが定まらず、
ふとライブビューモードを思い出し、それで撮ってみました。
三脚も使うことをためらいがちなんですが、面倒くさがっていては駄目ですね。
Posted by Kiyo at 2008年08月12日 05:41
o┤*´Д`*├o アァー  なんだか懐かしいライブビューモード
以前OLYMPUSのコンデジを使ってた時はライブビューモードオンリーだったのに・・・ デジ1になってから使えないので忘れてたぁ
Kiyoさんの持ってるNikonのデジ1はライブビューモードがあるんですねぇ
たまに使いたいと思う時もありますがないものは仕方無いですねぇ!!
Posted by Lavender713 at 2008年08月12日 20:14
>Lavenderさん、おはようございます。
オリンパスは一番安いデジ1にもすでにライブビューが付いていますし、
キヤノンもキスX2にはついています。ニコンも次のD90?にはつけてくると
思いますので、近い将来は全ての機種でライブビューは当たり前になるでしょうね。
ライブビューが出来たら,今度は可動式の液晶が欲しくなりますね。
オリンパスの液晶は動くけど小さいです。
いずれにしても機能はまだまだよくなりますね。楽しみです。
Posted by Kiyo at 2008年08月13日 07:46
不思議な世界ですねぇ。X2が良さそうですね。でも先ずはNで腕を磨かねば。。。
Posted by kuronko at 2008年08月13日 09:08
>ことしゃん、こんにちは。
そうですね。まずNで十分だと思いますよ。ライブビューはないより
有った方が便利かもしれませんが、無くても困りません。
有ったから使っただけです。
ことしゃんも手ブレを経験しているからわかると思いますが、
思いコンデジをライブビューでコンデジみたいな撮り方をすると、
かなりの割合で手ブレが出ると思います。
軽い機種、手ブレ補正が入っていること、早いシャッターが切れること、
などいろいろ条件がそろわないといつでも使えるというわけでは
無いでしょうね。それと普段は使わないし、どんな時に必要かよく
検討が必要でしょうね。それがどのくらいの頻度で必要なのかも。
Posted by Kiyo at 2008年08月13日 09:51
自然はおもしろいものを作りますねー。

迫力のある昆虫の写真を撮る栗林 慧さんはレンズを自主開発
しているそうですね。 ほかの方もそうなのか知りませんが。
自然を相手になんとか創意工夫する人間は小さいようでもあり、
そこが人間の楽しいところだと思ったりもします。
これを画像に捕らえたからなんだ、ってことなんですけど、
やっぱりすごーい!!、と思っちゃうんですよねー。w

このイヌマキレンズもすごーい! かわいいー!
Posted by Layla at 2008年08月13日 10:39
イヤー!驚きました。
水滴写真のkiyoさんの新しい技術、驚き・・・
夏ボケのあたまでは説明も理解するのに苦労しました。
Posted by hama at 2008年08月13日 12:15
素敵な世界が広がりましたね。
Posted by Ina at 2008年08月13日 15:46
>Laylaさん、こんばんは。
栗林慧の場合もTVで見ましたし、宮崎学もTVで見ました。海野和男も見ました。自然を相手にするカメラマンは技術力はいうに及ばず、精神的にもタフですね。
私ももうちょっと頑張ろうと思います。
Posted by Kiyo at 2008年08月13日 20:40
>hamaさん、こんばんは。
技術がどんどん進歩すると、今まで取れなかった写真が撮れるようになります。
プロの世界はもちろんですが、アマチュアの世界でもその恩恵にあずかります。
でもカメラの性能のほんの一部しか使っていないのだと思います。
何をどう撮りたいから、こういう機能が必要だという要求が生まれるのだと思います。
私はただそこに何かを発見して、それを写すのにてんやわんやです。
でもそれが非常に楽しいのは間違いないです。
Posted by Kiyo at 2008年08月13日 20:43
>Inaさん、こんばんは。
水滴を通してみる世界をいかにはっきり写すか、というのも一つのテーマになりえますね。
しかし、水滴のある風景をいかにきれいに撮るかというのもまた素敵なテーマだと思います。
どちらともその向こうにある世界は広々としています。
Posted by Kiyo at 2008年08月13日 20:44
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    コメント(16)