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写真・芸術  |札幌市中央区

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2004年08月10日

肥後守を知っていますか?

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昭和30年代に小学生時代を送った男の子はいつもズボンのポケットにこの肥後守を入れていたものでした。
放課後遊ぶときはいつもこれで遊び道具を作っていました。
そのミニチュアを売っていました。携帯ストラップになっていました。
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この「指で押さえる部分を「チキリ」と呼ぶのだそうです。初めて知りました。このナイフはとても切れ味が良く、砥石で研いでは使いました。今のカッターナイフのように切れなくなったら刃を折って使うのと違い、手入れが悪いとすぐ使いにくくなるのでした。いつも研いで油を引いてぴかぴかにしていました。みんなとても大事に使っていました。

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このミニチュアのサイズはこのくらいです。横にあるのはビクトリノクスの一番小さいのです。こういう多機能性はありませんが、当時の男の子はこれで何でもこなしていたのです。

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刃には本鋼(はがね)を使っていると書いてあったので、本当かなあと思い、鉛筆を研いでみました。驚いたことに、切れ味は最高でした。この小さいナイフで立派に鉛筆を研げます。

小学校5年か6年のある日、噂が流れ来ました。もう肥後守を持っているだけで掴まるんよ。PTAが主導した子供から刃物を取り上げる運動でした。これ以降野山で遊ぶ男の子の数ががくんと減ったにちがいありません。私は中学に進学し、バスケットに忙しくなり遊ぶヒマが無くなりましたが。

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Posted by Sorin at 20:58│Comments(20)写真/雑感
この記事へのコメント
チキリって言うんですか。Kiyoさん何でもよく知ってますね。あそこを机の角でポンとたたいて格好よく刃を出して得意がっていましたね。jijiiは爪切りに小さいナイフの付いたのを持ってましたよ。
Posted by jijii at 2004年08月10日 22:35
肥後守って初めて知りました。
私は手先が不器用なのでナイフの扱いなんかは下手ですけど
肥後守のようなものを子供のときから上手に使えると
モノを切るとか何か作るとか色々と創意工夫が出来るようになれそうで
教育上は良さそうな感じですね。
しかし今の時代だともう子供に刃物なんて
危なくても持たせられない気がしますね。
Posted by hide@dc2 at 2004年08月10日 22:35
>jijiiさん
私も初めて知ったのですよ。こういうところにもちゃんと名前があるのだなと驚きでした。

>hideさん
私は大分県臼杵市の出身です。他の土地はどうかわかりませんが、おそらくjijiiさんも懐かしがっておられるように、男の子の多くはこれを持って遊んでいたと思いますよ。
毎日裏山の公園で竹を切ったり枝を切ったりして遊び道具を作っていました。このナイフが武器になることは考えもしませんでした。
ある日頃から突然、「刃物を持っていてはいけない」と噂が広まり、私の子供の時代は終わりました。
いまならカッターナイフでしょうが、手入れをしないとさびていた肥後守のような愛着を持ち大事にすることはもうあり得ないでしょうね。
お陰で私はナイフが今でも好きで、ビクトリノクスなどを5つほど持っています。でも使う機会が昔ほど無いのが残念です。
Posted by Kiyo at 2004年08月11日 06:12
肥後守!尾張・三河でも出回っていました。切れ味が鋭かったです。これを上手に研げたのですか、Kiyoさん。あれって、下手に研ぐと切れ味がおかしくなりました。技術を要する刃物でした。鉛筆削りが主で、竹トンボなど工作にもほんの少々使いました。チキリは知りませんでした。
Posted by スー at 2004年08月11日 06:33
というのですか。このあと鉛筆削りと呼んでいた短いかみそりを筆箱の中に入れていましたが、いつの間にか教室の後ろに鉛筆削りが置かれるようになって、かみそりは持っていかなくなりました。禁止されたという記憶はないのですが、たぶん禁止されたのでしょうね。中学の頃には備え付けの鉛筆削りが電動になっていました。
Posted by kuronekokotoshan at 2004年08月11日 06:57
わが夫もこれが手放せなかったようです。今も刃物大好き。(←ちょっとコワイ?) わたしはボンナイフといって、プラスチック製折りたたみ式の柄がついたカミソリを使っていました。いや〜、ウン十年前のことだにゃ〜。
Posted by みほ at 2004年08月11日 15:34
「チキリ」と言えばjijiiの子供のころに市場のおじさんおばさんたちが使ってた「天秤ばかり」のことだとばかり思いました。もう博物館のような場所でしかお目にかかれないでしょう。今では「天秤ばかり」と言えば中央に支点があって片方に計量物、片方に分銅を載せてバランスを取って計量してます。
しかし理論的には同じですが、「チキリ」は少しちがいます。目盛りの付いた棒の先に3本のくさりでバランスよく吊るした皿に計量物を載せ、棒の支点に付けた紐を片手で持ち上げ、棒の反対側に吊るした分銅を動かしてバランスをとって棒の目盛りを読んで重量を判定する。
ちよっとjijiiの説明だけでは分りずらいでしょうね。絵があればと探してみたが見つかりません。
Posted by jijii at 2004年08月11日 18:27
>スーさん、
私は親戚のおじさんが大工をしていたので、研ぎ方を教えられた記憶があります。それでうまかったのだと思います。今でも包丁を研ぐのは上手ですよ。もっとも最近はステンレスですね。

>ことしゃん
私も鉛筆を研ぐのにはその安全カミソリを挟み込んで使うのを使っていました。教室に鉛筆削りが置いてあった記憶はありません。高校の時試験勉強前に20本くらい、じっくり研いでいた記憶はありますから、まだ小刀で研いでいたのでしょう。

>みほさん
旦那様も使っていましたか。じゃあ同じ世代ですね。ボンナイフという名前は初めて聞きました。へーです。

>jijiiさん
私はjijiiさんの説明で絵を描いたように思い浮かべることができますよ。お皿も鎖も真鍮ですよね。お皿も黄色みがとれて少し白っぽくなったりしていました。小さいのは家にもあった気がします。
これをチキリと言っていたかどうかは覚えていませんけど。
Posted by Kiyo at 2004年08月11日 19:57
上に書いた「小学校5年か6年のある日、噂が流れ来ました。もう肥後守を持っているだけで掴まるんよ。PTAが主導した子供から刃物を取り上げる運動でした」
というのを調べてみました。

銃砲刀剣類等所持取締法(抜粋)というのが、昭和37年4月5日改正、10月1日に施行されています。これにより折りたたみでも刃体が8センチ以上のものは携帯も禁止、刃渡り6センチ以上の刃物の携帯もダメ、となったようです。これをPTAが広く解釈して肥後の守も禁止しようと運動したのだと思います。
昭和37年10月施行ですからちょうど私が5年生の時です。ぴったりです。小さな刀狩りでした。
しかしkiyo少年はそのまま家で使い続け、中学の3年間エンジン付きの模型飛行機を作り続けたのでした。飛行機雑誌を参考に大きなグラフ用紙に、設計図を書き、骨組みから自作していたのです。全長70センチ,翼長1m10センチくらいのを作っていました。すごいでしょ。
Posted by Kiyo at 2004年08月11日 20:10
私は昭和40年代後半に小学生でしたが、当時肥後守で鉛筆を削っていました。自分自身で削ることで、刃物の使い方を覚えるだけでなく、鉛筆にも愛着を持ちました。昭和37年の法改正でPTAがそういう動きをしたというのはやむをえぬところもありますが、危険なものから遠ざけるだけでなく、危険を知らせてうまく付き合わせる工夫も必要ですね。ナイフもインターネットも使い道を誤らない教育を家や学校でやらないといけないのでしょう。ただ昨今の犯罪の低年齢化を思うと、言うは易く、行うは難しです。
Posted by さるのすけ at 2004年08月12日 00:43
確かちっちゃい頃うちの亡くなったじいちゃんがよく使ってました、これ(笑

肥後の守と言うんですね。僕の頃ぐらいにはもう鉛筆削りはナイフでやっている人が珍しかったです。いい携帯ストラップを見つけましたね!
Posted by ketch at 2004年08月12日 01:27
使ったことあります.今でも鉛筆はカッターで削りますし,子供にも鉛筆の削り方くらいは教えようと思います.でも↑にもありますように,このご時世,全くねぇ...そういう事件もあるのも確かだし.
Posted by Ritchie at 2004年08月12日 06:59
>さるのすけさん
昔はこういうナイフも遊び仲間の中で先輩や友達から見よう見まねで習って覚えましたよね。多少のけがをしつつ。それで大けがはせずに済みました。
インターネットなど、仲間でわいわい言って覚えるものではなく、かえって秘密めいているものですから、奥に潜んでいるアクの部分がのさばるチャンスがあるのですね。一部の小学校や中学ではメールの書き方やサイトののぞき方、掲示板の利用の仕方などを教えているようですが、さあ、どの程度効果があるか。

>ketchさん
そうですか。鉛筆をナイフで削る人は少なかったですか。家には手で回すタイプもありましたが、勉強する前の儀式みたいにナイフで鉛筆を研いでいました。それと長方形で鉛筆を差し込んで手でくるくる回して鉛筆を研ぐものもありましたね。
携帯ストラップは買ったものの、ちょっと実際には使いづらいです。

>Ritchieさん
家の子供にも全員ナイフでの削り方を教えました。でも今はみんなシャープペンシルを使っているようです。赤鉛筆もほとんどボールペンになっています。
本当にカッターナイフを学校に持ってこないように、とか言う指導がありそうなのが怖いですね。もうあるのかな?
Posted by Kiyo at 2004年08月12日 15:24
ボンナイフというのでした。


でも、へんですねえ。みほさんとはずいぶん年が離れてると思うのですけどね。
Posted by kuronekokotoshan at 2004年08月12日 22:27
一番上に載っていたのが、ここです。
なんとことしゃんの紹介してくれたのが出てました。
その下の方にカミソリ形のボンナイフが出ていますが、そこに「昭和30年代後半に肥後の守が危険だからと言う理由で禁止され、」と言う記述があります。よその土地でも同じ動きがあったのですね。

http://homepage1.nifty.com/nekocame/60s70s/bunbogu/bonknife.htm
Posted by Kiyo at 2004年08月12日 23:46
ボンナイフ(というのですねぇ)の方が懐かしいです。
写真を見るまで、すっかり忘れていました。
私はナイフを持ち歩く習慣は、ありませんでしたが遊び道具は
鎌を刃物代わりにして、なんでも作ってましたね。
何か、懐かしい思いがしてきました。
Posted by manbow at 2004年08月13日 04:20
>manbowさん、おはようございます
お休みかな?すごい時間ですね。サッカーですか?
それにしても鎌を使って遊び道具を作っていたというのはすごいですね。まあ、竹や枝を切ったりある程度大きい作業はわかりますが、細かい作業は大変みたいですね。
今でも田舎の子供なら鎌を扱うのでしょうね。それとももう触らないかな?
Posted by Kiyo at 2004年08月13日 06:08
ナイフや、包丁の使い方が分かっていなくて、見ていると怖いです。
それと、鉛筆を削ることも出来ないと思います。(少なくても、わが子を見ている限りでは)今からでも鉛筆の削り方くらいは、教えようかな?夏休みだし。
Posted by がま at 2004年08月13日 16:14
>がまさん、こんにちは。
私は今日も仕事でした。
ところで、今鉛筆をナイフで研いでいる子はどのくらいいるのでしょうね。
まず鉛筆を使っているのでしょうか?小学校低学年くらいですか?鉛筆を使っているの。中学、高校ではもうシャープペンシルですよね。
子供に買った机には電動の鉛筆削りがついていました。
ぜひ、お子さんに鉛筆を削らせてあげてください。竹とんぼまで作れれば最高でしょう。
Posted by Kiyo at 2004年08月13日 18:21
中学になったら、シャープペンシルみたいです。息子の教室には、手動の鉛筆削りもあります。
竹とんぼ、懐かしいですね。昔作りましたけど、作り方覚えているかな??(ちょっ不安、…(^_^;))
Posted by がま at 2004年08月15日 09:45
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