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2004年01月10日

「三たびの海峡」

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「冬のソナタ」で盛り上がった韓国ブームですが、これを自分の中で一時のブームに終わらせることなく、続けていきたいと思います。
今のこの韓国ブームは大変幸せなことです。過去日本は韓国に対し文禄・慶長の役と呼ばれる侵略を行い、近いところでは日韓併合というなの侵略を行い、太平洋戦争においては、徴用というなの人権侵害を行ってきました。
韓国を訪れるたびに、これらの跡をを見ることになります。
その中の一つとして、太平洋戦争中の徴用について、小説の形ではありますが、私たちの理解しやすい形で書かれたものが、この本です。
まあ、初めて聞くと言う人もいないとは思いますが、「冬のソナタ」を今楽しめるのは、過去にこういうことがあったのだということを理解しておいて欲しいと思います。
私も偉そうなことは言えませんが、こういう本を読んだり、韓国の歴史を学んだりする中で、これからの日本と韓国が再び不幸な関係にならないように祈っています。韓国語を学びたいと思うのも、言葉が文化の基本だと思うからです。
そう言う意味で、自国の言葉を捨てさせられ、無理矢理日本語を教えられた過去は忘れてはなりません。ですから、韓国では必ず「アンニョンハセヨ」から、始めることにしたいと思っています。けっして「こんにちは」からではありません。と言っても、今はその後が続かず、日本語になってしまうのですが、韓国人の偉いところは、たった一言の「アンニョンハセヨ」でも、「あなたは韓国語がお上手ですね。」と言ってくれることです。私はこういわれ宇土うれしいと思う反面、涙が出そうになります。特に年配の方には。
どうか、「冬のソナタ」を単なるマイブームで終わらせることなく、韓国語への第一歩としてください。
一緒に韓国について学びましょう。韓国を楽しみましょう。テーハンミングク、ファイティン!イルボン、ファイティン!

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Posted by Sorin at 21:49│Comments(8)韓国/歴史
この記事へのコメント
釣りバカのスーさん(名前失念)が主役やってました。
強制収容所みたいなところで拷問してたやつが、現在の日本で政治家やってて、「実際もそういうもんかもしれない」と激しく思ったりして・・・・
朝鮮日報のサイトからハングル文字を一個ずつコピーするのに疲れて小休止中でした・・・隣の国の文字も分からないなんて(自戒
Posted by DoX at 2004年01月10日 23:49
>朝鮮日報のサイトからハングル文字を一個ずつコピーするのに疲れて

とは、どういうことをされているのでしょう?もしおさしつかえなければ。
手元にPCにハングルを入力できるようにする方法の載った雑誌がありますので、お教えできますが。
Posted by Kiyo at 2004年01月11日 01:08
 興味深いテーマの本のご紹介ありがとうございます。
 
 イム・グォンテク監督の映画「族譜」がとても好きです。
 梶山季之の小説を映画化したものです。原作(短編小説)は、ち
ょっと描写がきれいではないというか、ハードボイルドというか、
映画とは少し趣の異なった作品だと思いました。
 でも、創始改名の任務を遂行する谷という男は、朝鮮の人々も歴
史や文化も好きなのです。一方、千年以上続いてきた姓を変えるこ
とを拒む氏長も、谷に対するいたわりの気持ちを持っています。

 日本の過去の過ちを美化しているという批判もなされているようです。
 でも、加害者の側の中にも、被害者となる国の人々をできる限りいた
わり、文化や歴史を知ろうとしていた人はいたのだろうとも思います。
 でも、結局は、創氏改名を谷は強要し、悲劇的な結末を迎えます。
 加害者はその任務を投げ出すことはできなかったのです。
 とても深い作品だなあと思ったものでした。
 70年代に、日韓合作で、こうした作品をつくることができたな
んて…と驚きました。
 
 どこかの掲示板で、この作品を紹介したところ、梶山さんは、朝
鮮生まれだということをどなたかが教えて下さいました。朝鮮生まれの
作家がこのような作品を書き、映画監督イム・グォンテクは、それを映
画にしました。

 現在も現役映画監督として活躍し、韓国の黒沢と形容されるイム・
グォンテクは、さすがだなあと思います。
 
 http://www.tamaeiga.org/activity/tcf-news/asia/asia02.html
 
 http://books.bitway.ne.jp/shop/mt-list_thum_auth/trid-auth/ccid-auth_ka/sort-new/auid-448/start-3.html
Posted by Jun Rajini at 2004年01月14日 00:42
Junさん、いつも「族譜」がいい、いいと紹介してくれるから、今日の昼休みに古本屋でさがしてみましたが、ありませんでした。他のは20冊くらいありましたが。
きっといつか、本も映画も出会える気がしています。
Posted by Kiyo at 2004年01月14日 23:22
僕も、古本屋さんで『李朝残影』(「族譜」が収められている文庫)を見たことないんです。先日ご紹介したBitwayだと、電子書籍でなら読むことができます。300円かかります。

 それから、昨日、福岡市総合図書館に行った時に探してみたら、『李朝残影 梶山季之朝鮮小説集』を見つけたので借りてきました。
インパクト出版会から2002年に出ているもので、4000円もします(泣)。
 またビデオブース(福岡市総合図書館)では、『族譜』を観ることができるそうです。いつかお時間のある時にでも、よかったら是非。(僕もしつこいですね^^)
Posted by Jun Rajini at 2004年01月18日 02:54
ありがとうございます。
ここまで詳細な情報をいただいたなら、きっと探し出せると思います。
「李朝残影」が思い出せませんでした。
Posted by Kiyo at 2004年01月18日 06:56
Junさん、見つかりました。
まず、電子ブックのパブリでダウンロードできました。「李朝残影」と「族譜」が二つ入っているのが300円でした。ソフトも一緒にダウンロードしたので、すぐ読めました。いま「族譜」を読み始めています。
それとインパクト出版の本は紀伊國屋福岡本店(博多駅バスセンター5階)に在庫があるようです。韓国関係の本では重要な位置を占める本ですので、買おうと思います。
情報ありがとうございました。
Posted by Kiyo at 2004年01月18日 10:59
 梶山の朝鮮に関する小説には、ソウルのことを「京城」と記述されており、在日の団体からの差別語の糾弾にあったといったことが書かれてありました。
 「李朝」という言葉も、差別用語のようですね。世界史に疎い僕には、これまでさっぱりわかりませんでした。

 僕は、かつて、「族譜」の文庫版を書店で探し回っていた頃に、梶山の作品には、ポルノがかった作品が多いのでがっかりしたことがありました。
 たしかに、そのような作品(他には産業スパイ小説)が多く書かれており、七十年代には、数年連続して、作家の長者番付のベスト5に入っています。
 不幸なことに、彼が書いた朝鮮に関する作品群は、七十年代に盛んに行われた「言葉狩り」のために、出版してもすぐに、絶版にせざるを得なかったようです。
 一九七五年に、四十五歳で食道静脈瘤破裂により急死したそうです。出張先の香港でのことでした。
 
 「解説」の三二四ページから、「族譜」のもととなった実話について書かれてありました。
 全羅北道のセツ鎮英(セツはくさかんむりに「追」の字のしんにょうを除いた字プラス「辛」という字を組み合わせた漢字です)という人がモデルなのだそうです。
Posted by Jun Rajini at 2004年01月19日 01:15
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    コメント(8)